ドキドキ三角関係ラブ・サスペンス!韓国映画「デイジー」を紹介します。

映画「デイジー」

正体を隠した二人の男達とのラブサスペンス「デイジー」

『インファナル・アフェア』3部作などで知られる香港のアンドリュー・ラウ監督が韓国に招かれ、ヒロインに『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョンを、そして『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンを主演に迎えて製作したラブ・サスペンスストーリー。

全編オランダで撮影され、異国の地でめぐりあった女性をとりまく二人の男性の数奇な三角関係を描いています。

ヒロインはオランダで暮らす画家の卵へヨン(チョン・ジヒョン)です。
彼女は以前、ちょっとしたアクシデントに遭いますが、それを助けてくれた人がいました。姿も何も知りませんが、お礼にデイジーの画を託すと、それから匿名でデイジーの花が送られてくるようになりました。そしてヘヨンは、その名も顔も知らない存在に恋をします。

そんなある日、ヘヨンが広場で似顔絵かきの仕事をしていると、ジョンウ(イ・ソンジェ)という男が現れます。
運命的なものを感じたヘヨンは、きっとデイジーの花の人はジョンウだと思い込み、急速に親しくなっていきます。

しかし、ジョンウの正体は、麻薬捜査官でした。とある組織を追うため、広場で張り込みをするのに都合がよかったのです。

しかし罪悪感を感じたジョンウは、ヘヨンに全てを明かそうとしますがその時、麻薬組織により狙撃されてしまいます。
そしてヘヨンは流れ弾を首に受け、声を発することができなくなります。責任を感じたジョンウはヘヨンの前から姿を消してしまいます

悲しむヘヨンの前に、パクウィ(チョン・ウソン)という男が現れます。ヘヨンは冷たくあしらいますが、パクウィはただ寄り添います。実は、パクウィは麻薬組織の手先である暗殺者でした。しかも、匿名でデイジーの花を送っていた存在もパクウィでした。

パクウィは自らヘヨンには関わっていけないと律し、ひたすらに見守っていたのでした。そしてパクウィは、ヘヨンとジョンウとのことも知りながら、気持ちを押し殺していたのでした。
広場での狙撃はパクウィによるものではなかったのですが、ヘヨンのために彼は決心し、姿を現したのです。

組織からは目障りである麻薬捜査官ジョウウのウィークポイントとなった、ヘヨンを守るためです。しかしパクウィの健闘もむなしく、ジョンウは組織により消されます。

パクウィを疑ったヘヨンは、彼の部屋に忍び込むのですが、そこにはかつてのデイジーの画がありました。そしてヘヨンへの手紙があり、彼の秘密をすべて知ってしまいます。ヘヨンは猛然とパクウィのもとへ向かいますが、彼女は別の殺し屋の銃弾に倒れてしまいます。

激高したパクウィは、ヘヨンの仇を討つために麻薬組織のアジトに乗り込みますが、銃弾を浴びてしまうのでした。
偶然が偶然を呼び、惹かれあった三人の男女による純粋に相手を想う気持ちの軌跡を、三人それぞれの視点から語る演出で巧みに表現しています。ストーリーに気持ちが入り込んでしまうと、涙なくして見れません。

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